コンビニの居抜き物件とは?テナント物件や事務所として使う場合を解説

コンビニの居抜き物件とは?テナント物件や事務所として使う場合を解説

物件情報をチェックしていると、コンビニとして使われていた居抜き物件を見かける場合があります。
そもそもコンビニの居抜き物件とは、どのような特徴があるのでしょうか。
また、テナント物件や事務所として使う場合のメリットにも触れているので、気になる方はご参考になさってください。

元はコンビニエンスストアだった居抜き物件とは

元はコンビニエンスストアだった居抜き物件とは

そもそもコンビニだった居抜き物件とは、どのような特徴があるのでしょうか。
以下で見てみましょう。

コンビニエンスストアの跡地

コンビニエンスストアだった居抜き物件とは、以前はコンビニエンスストアだった建物です。
建物のなかには、コンビニとして使われていた当初の設備や内装があるため、コンビニの跡地のようなイメージです。
看板やポスターなどがなくても、中に入るとコンビニとして使われていた当初の名残を感じます。
たとえば、レジやホットスナックなどが設置されていた台、陳列棚や冷凍庫などもそのままなので、見ただけでもともとはコンビニだったと分かります。

造作譲渡

居抜き物件が次のテナントに対して内装・設備の譲渡をする作業を、造作譲渡と呼びます。
造作譲渡は有償でおこなわれる仕組みになっており、次に入居する方は費用を支払えば、内装や設備をそのまま利用できるのが魅力です。
引き継ぐ設備はさまざまですが、たとえば室内に設置されていた空調機器やトイレ、さらには調理をするために使用していた機器なども含まれます。
コンビニの場合は、ホットスナックの簡易的な調理がおこなわれるため、それらを提供するために設置されていた設備もそのままになっているケースが多いです。
これらの設備がほしい場合、お金を払えば譲渡してもらえるため、次に入居する方にとってメリットが大きいといわれているのです。
ただし、コンビニだった当初使われていたものが、すべて一括で譲渡されるわけではありません。
たとえば、店内で音楽やアナウンスを流すために使用されていた音響設備、食器などは含まれていないケースもあります。
どの設備が譲渡されるのかは物件によって異なるため、内容を確認しなくてはなりません。

テナント物件として利用するメリット

テナント物件として利用するメリット

元はコンビニエンスストアだった居抜き物件を、テナント物件として利用する場合、さまざまなメリットがあります。
以下で詳しく見てみましょう。

立地が良い

基本的に多くのコンビニは、立地が優れた場所で営業しているケースが多いです。
たとえば、駅から近い、住宅街の近くにあるなど、老若男女問わず利用しそうなエリアに建てられています。
優れた環境の立地をそのまま活用できるため、ある程度の集客が見込めるでしょう。
立地がよければ、多くの方が気兼ねなく立ち寄れる環境が手に入ります。
たとえ魅力的なお店を営業していても、立地が悪ければお客さんは集まりません。
そもそも、お店の存在すら知られないままになるケースも考えられるでしょう。
立地が優れていれば、目につきやすくなるのはもちろん、気軽に入店しやすくなります。
コンビニは幅広い世代に利用されるため、シニアが多いエリアでも探しやすく、介護サービスなどの開業に使えるテナントを見つけることも可能です。

認知度が高くなりやすい

もともとはコンビニだった場所が、新しく別のお店になっていると、自然と知名度が高くなります。
そもそも、コンビニは周辺地域の方から認知されやすく、何気なく普段から利用している方が多いです。
そんなお店がなくなり、別の業種のお店がオープンした場合、自然と周囲の方から注目されます。
「どのようなお店なのだろうか」と興味関心が刺激され、周辺の方から注目の的になり、なかには新しいお店ができたと噂になるケースもあるでしょう。
こうした影響によって、特別な広告活動をしなくても、自然と知名度を上げられる効果があるのです。
もちろん、集客のためには広告活動をおこなうべきですが、ある程度の認知度を得られたうえでのスタートとなるため、広告費用を抑えるのに効果的でしょう。

ワンフロアの設計を活かしやすい

室内はワンフロアに設計されています。
部屋ごとに仕切られていない設計なので、用途に応じて室内を自由に使えるメリットがあります。
間取り上で部屋が分けられていると、どうしても部屋の使い方が制限されてしまいやすいです。
場合によっては、設置したい家具・家電などを置くのが難しくなり、イメージ通りのお店を演出できなくなります。
しかし、ワンフロアなら店内スペースを有効活用しやすくなります。
もし、部屋ごとに分けたくなった場合は、簡易的な仕切りを設置するだけで、プライベートスペースを導入できるでしょう。
ある程度の広いスペースが必要な場合でも、ワンフロアならとくに問題ありません。
そのため、自由度の高さにおいて、ワンフロアは最適といえます。
自分好みに部屋の間取りを決められるのは、居抜き物件の魅力といえるでしょう。

事務所として利用するメリット

事務所として利用するメリット

元はコンビニエンスストアだった居抜き物件を、事務所として利用する場合、さまざまなメリットがあります。
以下で詳しく見てみましょう。

駐車スペースが広い

一般的に、駐車スペースが広い傾向があります。
とくに地方や校外にあった物件の場合、駐車スペースが広々としており、ゆとりがあるのが特徴的です。
こうした物件特有の魅力がそのまま引き継がれているため、従業員にとって通勤しやすい環境を整えられます。
そもそも事務所へ通勤する際、駐車スペースがないと不便になります。
なかには、そもそも駐車できる場所がなく、自分で毎朝駐車場を探す羽目になるケースもあるでしょう。
また、場合によっては月極駐車場を契約する方もいますが、事務所まで毎朝歩いて移動する必要があり、毎月余計なコストがかかってしまうのも事実です。
最初から車を駐車する場所があれば、こうした問題を解消できるので、事務所へ通勤するのにストレスがなくなるでしょう。
社員数が多くても、駐車スペースが多ければ問題ありません。
自家用車・会社用の車を分けて駐車できます。

内装にかかる費用を最小限にできる

ほとんどスケルトンの状態で残されている物件のため、内装の変更にかかる費用を最小限に抑えられます。
撤去・解体などにかかるコストを削減できるため、事務所を立ち上げる際にかかる初期費用が安く済むのが魅力です。
また、自分好みの内装に仕上げられる点も人気です。
ワンフロアなので机やソファなどを自由に配置でき、必要であればパーティションで部屋を分割できます。
来客があった際の会議室のようなスペースも、必要に応じて設計できるのが特徴です。
用途やビジネススタイルに合わせて、柔軟に間取りを変えられます。

インフラがすぐに使える

基本的には電気ガス水道などがそのまま使える状態となっています。
新設工事をする手間がないため、時短になるのはもちろんコストも最小限です。
どのようなビジネススタイルの事務所でも、インフラは必要不可欠なものと考えられます。
そのため、いつでもインフラが使用できる環境の物件は、事務所にとって魅力的な要素といえるでしょう。
手続きの手間がないため、忙しい方にもおすすめです。
本業に専念でき、事務所立ち上げにあたって他の工程に力を注げます。
手間もコストもかからない点において、多くの方に評価されています。

まとめ

コンビニの居抜き物件とは、もともとコンビニだった建物を指します。
立地や設備など、魅力的な要素がそのまま残っているため、テナント物件におすすめです。
駐車スペースも広く間取りの自由度も高いので、事務所にも活用されています。